「練習では出来るけど試合では急に入らなくなる」
「試合になると振り切れなくなってしまう」
こんな悩みはありませんか?試合経験が浅いほど陥りやすい悩みだと思います。
結論から言うと試合そのものよりも事前の準備や考え方が大切です。
多数の試合経験とコーチ経験に基づき、hachizooが詳しく解説いたします!

試合初心者
最近、テニス仲間が増えて一緒に試合をすることが多いのですが…
なぜか練習では入るショットが試合になると全く入らなくなります!
私のメンタルが弱いのもあるのでしょうが、何とかならないものでしょうか?

試合初級者
私は試合になると振り切れなくなって、弱々しいショットになってしまいます。
練習ではそれなりのボールが打てても試合ではミスが怖くて打てない…
試合で自信を持って打てる良いアドバイスはありませんか?

試合は誰でも緊張します。それが経験の浅い方なら尚更そうですよね。
結論から言うと、練習や前日までの心構えをいかに工夫できるか、また試合中は出来ることをやり切る事が大切です。
テニスの試合でも自信を持ってショットが入るように解説をしていきます!
この記事で分かる事
〇テニスの試合でなぜかショットが入らない方への解決法
・原因は練習にあり!心構えや考え方を解説!
・試合の前にチェックするべきポイント
・試合中にショットが入らなくなった時のお勧め方法3つ
テニスの試合でなぜかショットが入らない方への解決法
テニスの試合で「いつも練習で出来ているショットが入らない」「振り切ってボールを打てない」などの状況になってしまった経験は誰にでもあるのでは無いでしょうか。
かくいう筆者も学生時代の大会で1球も入らなくなってしまい、あきらかに技術的には格下の相手に敗北して涙をのんだこともありますので良く分かります。
試合では誰しも緊張をします。ですが、何の対策もせずに「緊張したから実力が出なかった」「私はメンタルが弱いから負けた」と言ってしまっては、ずっとそのままになってしまいます。

確かにメンタルはテニスにおいてとても大きな要素です。
ただそこにフォーカスしてしまうと人それぞれになってしまいますので、別視点からのアプローチが必要かと思います。
緊張した状態でいかに戦うか?ではなく、緊張することは前提で練習時などの準備を工夫していくことが克服する近道であると思います。おそらくプロ選手もそうしているはずです。
テニスの試合でショットが入らなくなることを克服できるように、原因と解決法を解説していきます。
原因は練習にあり!試合に向けての心構えと考え方
試合でショットが入らなくなってしまう原因の一つとして、「試合と練習で打っているショットが全然違う」ことが挙げられます。
練習ではノープレッシャーでガンガンハードヒットしていて、試合になると緊張で振り切れなくなり入らなくなったり極端に弱くなってしまう。これは、「練習」の方に問題があります。
練習では「試合を想定した練習」を意識してみましょう。具体的にはこんな感じです。
試合で上手くいかない練習の例 | 試合に向けての良い練習の例 |
「確率」を意識せず好きな場所に好きなスピードで打ち続ける | 常に「試合でのポイント」を意識しながら確率の高いショットを練習する |
状況に関係なく同じようなボールを打ち続ける | 状況判断を意識して攻撃と守備を打ち分ける練習をしている |
試合で頻度が低いショットばかり練習している | 試合で自分のメインとなるショットを重点的に練習している |
ラインぎりぎりを狙うスーパーショットをやみくもに打っている | 決めるショットのリスクを理解しながら練習をしている |
ダブルフォールトしても気にしない | 必ずセカンドサーブの練習を重視する |

試合初心者
練習中に試合の事を意識したことはなかったなあ…
こうやって見ると、自分の練習がいかに試合のための練習でなかったが分かりますね。
練習するときに特に重要視するポイントは以下の通りです。
- 常に「ポイントが懸かっている」ことを意識すること
- 試合では「緊張状態で打つ」という事を想定しながら練習すること
- 試合で同じボールは飛んでこないので、様々な状況判断を出来るように練習すること
- 自分の中で高確率で入るショットを作り、自信を持てる状態にしておくこと
最終的に、「練習を出来る限り試合の状況と同じ感じになるように意識すること」が出来れば、試合は練習の延長となります。緊張感も少し和らいでいくことが期待できるでしょう。

試合で起こるあらゆる状況を想定しながら練習してみてください!
きっと本番で良いパフォーマンスが出来るようになりますよ!
試合の前には自分の出来ることや得意なことを確認しておこう
さて、今度は試合直前までの考えるべきことです。ここでは、相手に応じた具体的な作戦や戦術とは別にして考えます。
相手どうこうではなく、
「自分の今の状態(調子)はどうなのか」
「現状は得意なショットはどれで、苦手なショットはどれ」
「現在の自分の状態から考えて攻撃的な戦術を取るのか、守備的な戦術を取るのか」
などを考えてみましょう。
ここで重要なことは、「直前にせまった試合に対しては新しいことや出来ないことはしないと決める」ことが大切です。
「明日の相手は強いと聞いている。サーブはいつもより速く打たないとやられる!」などと、直前になって出来ないプレーを模索しても決して良い結果にはならないという事です。

試合初心者
うわー、思い当たります。
この間の試合では強打の相手と当たって、自分も打たなきゃ!となり、
結果ミスばかりでボロボロになってしまいました。
試合は今まで積み上げてきた練習の成果を出す場です。もちろん相手によって戦術を変えるのは大いにありですが、自分のやったことが無い、出来ないことをするのは練習の意味がなくなってしまいます。
試合を行い、負けた後に「サーブのスピードがもっと必要だったな。」と感じたらば、次の試合に向けてそれを課題に練習をしていくのが、結果的に次で勝利できる近道となるでしょう。

自分が自信を持てるショットや戦術で組み立て、
逆に苦手なショット、やったことが無いプレーは極力避けるのが試合の基本ですよ!
ご自身の練習でやってきたことを試合で活かしましょう!
試合中にショットが入らなくなった時のお勧め方法3つ
さて、試合当日です。大前提として試合では何が起こるか分かりません。これまでの事を気を付けて準備してきたとしても、極度の緊張で急に上手くいかなくなることも出てくるでしょう。
ここでは試合中にショットが入らなくなった時のお勧め方法を3つご紹介します。人に寄りますので、必ず良くなると保証は出来ませんが、是非覚えておいて試してみてください。
あえて相手を見ずにボールだけ見る
試合では「相手の動向が気になって相手を見ながら打ってしまう」という事が無意識に起こります。
相手の事ばかり見てしまうとショットの打点がぶれてしまいミスにもつながります。また、適正な身体の向きにもならないので、コントロールが乱れてしまいます。
この状況が続いてしまうと、最悪は「何をやっても入らないので振り切る事すらできなくなってくる」となってしまい、クオリティの高いショットを打つことが不可能になります。
相手も同じ状況になってしまえば、「お互いが永遠にミスを待つロブ合戦」になってしまいますね。こんな試合展開は誰でも避けたいでしょう。

試合初級者
これ、まさに私です!
相手の事が気になってしまって、ミスが増えて、結果振れなくなっていました。
どうすれば良いのでしょうか?
こうならないためには一旦試合や相手の状況は置いておいて、「ボールだけを見る」ようにしてみてください。このために数ポイント失っても良いかと思います。
練習での球出しドリルを思い出してください。球出しのボールを打つ時は「相手が居ない」ので、絶対に自分の打点でボールをよく見ているはずです。
まずはショットのクオリティを取り戻すことを最優先に考えましょう。「相手はあえて見ない」ことを意識して数ポイントプレーすれば、得点できるかどうかは別にして、振り切って入る感触を思い出すことが出来る可能性が高くなります。

プロの連続写真を見ても、相手を見ながら打ったり、行方を見ながら打っている選手は誰もいませんね。
試合中にショットの全体を修正することは難しいですが、打点を見ることはすぐにトライできる最大の修正方法です。試してみてください!
難しいことをせずに簡単なショットにまとめよう
試合で難しいことをしてしまい、ミスがかさんで負けてしまうという事は良くあります。上手い相手になってくるとこちらにわざとリスクの高い戦術を取らせてくることもあります。ハマってしまうとあっという間にポイントを失ってしまいます。
少なくとも自分からは「リスクの高い難しいショットやコースを狙い過ぎない」ようにしていきましょう。特に試合の序盤であったり、競っている緊張感の高い場面では尚更意識すべきです。

このような状況で、青いエリアは「リスクが低く確率が高いエリア」です。
反対に黄色のエリアは「リスクが高くミスになりやすいエリア」と言えるでしょう。

試合初心者
今までポイントを取るために端っこばかり狙っていたなあ。。。
先にミスをさせられていたのか。。。
もちろんリスクがあるエリアを狙ってはダメというわけではありません。ご自身が得意なコースや、ここなら入ると自信のあるエリアは狙っていきましょう。
ただし、考え無しにリスクの高い場所を狙ってしまうと、自滅してしまう危険性があります。そこをどう考えて戦術に結び付けるかが大切です。
ショットが入らなくなってしまった時は、気づかないうちに難しいことをしていて自滅しているパターンがありますので、そうなったら簡単なことを選択するようにしてみてください。

自分は簡単で確率の高いことをして、相手には難しくリスクの高いことをさせる。
これがテニスの試合で勝てる人の基本戦術です。
相手の術中にはまらないように気を付けてくださいね!
ネットのセンターを通す
ネットのセンターの高さをご存じでしょうか?
センターベルトがある位置の高さは規定で「91.4センチ」と決められています。そしてネットの端っこであるポールが立っている位置の高さは「107センチ」となります。
その差は約15センチほどですが、これがテニスではとても大きいのです!
テニスコートの特性上、ネットセンターを通るコースは「クロス」、ネットの端を通るコースは「ストレート」となりますよね。

図の通り、青い矢印(クロス)は「一番距離が長く、一番ネットの低いところ」を通ります。赤い矢印(ストレートは)「一番距離が短く、一番ネットが高いところ」を通ります。
どちらの方がミスが増えるか一目瞭然です。もしストレートの選択をしていてミスがかさんでしまったら「自信が無くなって振り切れなくなってしまう」のではないでしょうか。

試合初級者
無意識にネットの高いところを狙って自滅していたかもしれない…
だから怖くなって振り切れなかったのかも…
「ネットの一番低いところを通して、一番距離のあるクロスコートを狙う」
これが一番確率が高くなりますので、自信を回復するには一番です。しっかりと狙いを定めて振り切っていきましょう!
まとめ
テニスの試合でなぜかショットが入らなくなる方の解決法
・練習は試合の状況を想定したものにしよう!試合と練習の境界をなくすことが大切!
・試合の前は得意なことや出来ることを整理しておこう!それを戦術の中心にしよう!
・試合中に入らなくなってしまったら、「ボールだけを見る」「難しいことをしない」「ネットの低いところを通す」これらを意識しよう!
以上、参考になれば幸いです!
他のショットにお悩みの方は、「テニスショットお悩み解決」リストからご覧ください!
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