苦手な方が多いバックハンドボレー。
打ちたくないのでどんどんフォアハンドに逃げてしまい、さらに打球数が減って苦手になる悪循環…
こんなお悩みしていませんか?
フォアハンドボレーは力強く打てるのですが、バックハンドボレーで全然力が入りません。
狙ったところにも飛ばせないので、あまり打ちたくありません。
ダブルスになるといつも苦手でフォアばかり打っているのでポジションが偏ってしまいます。
バックハンドボレーは苦手な方が多いですね。
ただダブルスでは使えないと著しく不利になってしまいますので、
力の使い方のコツを覚えて、苦手意識を減らしていきましょう!
この記事で分かること
バックハンドで力がうまく入らない原因は
- インパクトのラケットヘッドの向きや手首の形が間違っている
- 利き手側の力を使い過ぎてしまっている
- 構え方が間違っている
解決法は
- 正しいラケットヘッドの向きと手首の形を身に着けるためにボールキャッチを行う
- 非利き手側がリードするために片手でボレーしてみる
- ラケットヘッドを起こしてバックハンド寄りに構えてみる
※この記事ではバックハンドボレーを両手で肩の高さで打球する場合を想定しています。
バックハンドボレーで力が入らない原因
1.インパクトのラケットヘッドの向きや手首の形が間違っている
うまく力が伝わらない方は、肩の高さでのインパクトで以下のようになっていることが多いです。
・ラケットヘッドの向きが真横を向いてしまっている
ストロークのようなインパクトの形になってしまっています。残念ながらこの向きでは力は非常に入りづらく飛んだとしても上方向に弱い球しか飛びません。
・非利き手の手首が伸びきってしまっている
右利きの方の場合、左手と右手の手首が両方とも伸びきってインパクトしてしまうと、打球方向に面が向かなくなってしまいます。たいていは右方向にしか飛ばなくなってしまいます。
2.利き手側の力を使い過ぎてしまっている
両手打ちの方は利き手側の力を使い過ぎてしまうことにより、以下のような状態になってしまうことがあります。
・利き手側に引っ張られてしまい面と身体が回ってしまう
右利きの方の場合、右手の力が強すぎると打球時に右側に引っ張る力が働きます。せっかく良いラケットセットが出来ても、面や身体が右方向(正面向き方向)に引っ張られてしまうので、打球は右に飛んでしまいます。
・利き手の手首を手のひら側に折って引いてしまうと面が上を向いてしまう
右利きの方の場合、右手首を手のひら側に折って引いてしまうと打球面が上を向いてセットしてしまいます。これでは打球時に力が入りませんし、もし当たったとしても上に飛んでアウトしてしまいます。
3.構えが間違っている
肩の高さでボレーをするにあたって、レディポジション(構え)でのラケットヘッドが下がってしまう方はラケットセットに余計な時間がかかってしまいます。いったんヘッドを引き起こしてからセットする二度手間になってしまいます。
また、バックハンドボレーが苦手な方ほど、フォアハンドボレー寄りに構えてしまうことが多いです。フォアハンドで待っていたらバックハンドに飛んできてセットに余計時間がかかった!なんてこともよくあるのでは無いでしょうか?
バックハンドボレーでうまく力を入れるための解決法
1.正しいラケットセットと手首の形を覚えよう!
まず大切なことは正しいラケットセットと手首の形を覚えて、インパクト時に力が入るようにすることです。右利きの方の場合、左手側の使い方がとても大切になります。
これを習得するためには、左手でボールキャッチすることが一番わかりやすいです。
飛んできたボールをノーバウンドで左手でキャッチします。この時取る位置がバックハンド側(身体の左側)になるようにコントロールしてください。
腰の高さくらいでキャッチするときは左手の指先が真横を向いていると思います。しかし、肩の高さになったときにこの向きだと上手く取れません。肩の高さでは指先がほぼ真上を向いてキャッチすると取りやすくなります。
また、目線はキャッチした手を見ているでしょうし、身体の向きもキャッチした方向に少し向いている(斜め左向き)になっていると思います。
このキャッチした時の手首の向き、指先の向き、身体の向きがそのままバックハンドボレーのラケットセットとなります。この向きのまま左手でラケットの短い部分を持ちましょう。右手はその下方に添えるだけ(自然にコンチネンタルグリップ寄りになります)としましょう。
ラケットヘッドは真横ではなく斜め左上方を指していると思います。左手首は起きている状態です。
ラケットセット後にお仲間に面を押してもらうなどしてもらい、力が入るか確認してみてください!
2.非利き手側がリードする力の使い方をしよう!
非利き手側の正しい力の使い方を覚えていきましょう。
両手で持っているとどうしても利き手が邪魔をするので、非利き手一本で持って力の入り方を習得するのがお勧めです。
右利きの方の場合、左手でラケットの短い部分を持ちます。バックハンド側に構えてラケットセットをします。右手でボールをセルフトスして、左手一本で前に飛ばします。
この時狙った方向に飛んでいれば正解です。飛ぶ距離は少しで良いので正しい方向にラケット面が向いているかが重要だと思ってください。スペースが無い方はスポンジボールなどで行うと室内などでもできますよ!
慣れてきたら右手を下方に添えて従来通り両手打ちに戻します。左手がリードしてきた感覚を忘れずに、右手の握力などは極力抜いて行うことが望ましいです。
また、片手だけだと左手の手首がぐらついてしまう方は、右手で左手の手首を握って支えてあげるとしっかりとします。(セルフトスが難しくなりますが…)
正しい非利き手の使い方を覚えて、バックハンドボレーでも狙い通り打てるように頑張りましょう!
3.ラケットヘッドを起こして少しバックハンド寄りに構えてみよう!
ボレーやスマッシュなどのショットに対するレディポジション(構え)を考えるときに、ラケットヘッドを下げて構えるのはデメリットが多いです。
なぜならば、ボレーにしろスマッシュにしろ最初の動作でラケットヘッドは起こしてセットするのが基本となるため、下げていると起こす動作をしなければならないので二度手間です。
ですので、レディポジション(構え)ではラケットヘッドを起こしておきましょう。常に起こしておくとそれなりに腕が疲れますので、相手が打つ瞬間に起こす!で構いません。
またバックハンドボレーが苦手な方ほど、フォアハンド寄りに構えてしまう傾向があります。なので、少しバックハンド寄りにヘッドを傾けて構えることをお勧めします。
こうすることによってバックハンドボレーを打つ際にスムーズにラケットセットが出来ます。フォアハンドボレーは若干遅れても利き手側で腕力もあるのでカバーできます。
苦手な方を楽にするための構え!ぜひ試してみてくださいね!
まとめ
バックハンドボレー(両手)でうまく力を伝えるために
原因は
- インパクトの時のラケットヘッドの向きや手首の形が間違っている
- 利き手の力が入り過ぎてしまっている
- ラケットヘッドが下がっていたりフォアハンド寄りに構えてしまっている
解決法は
- 非利き手でボールキャッチすることによりラケットヘッドや手首の正しい形を覚える
- 非利き手側がリードすることを覚えるために片手1本でボレーしてみる
- ラケットヘッドを起こして少しバックハンド寄りに構えてみる
バックハンドボレーが苦で無くなればテニスの幅が一気に広がります!
以上、参考になれば幸いです!
片手バックハンドボレーで力が入らずお悩みの方は、「バックハンドボレー(片手)が力強く飛ばない方への解決法(初級・中級編)」で詳しく解説しています。
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