テニスラケットの購入時には必ず選ぶことになる「グリップサイズ」とはグリップの太さの事です。
初心者や初級者の方はどう選んでよいか迷うのでは無いでしょうか。
「手の大きさ」で適正のサイズを選んだり、どのプレーをしやすくするかで判断をしましょう。
数多くのレッスン生のラケット購入を見てきたhachizooが選び方の目安をお伝えいたします!

グリップサイズを適当に選んでしまうと、気づかないうちにプレーに悪影響を与えてしまう可能性がありますよ!
選び方の参考にしていただき、プレー向上に役立ててください。
この記事で分かる事
- テニスラケットのグリップサイズの選び方目安
- グリップが細いことのメリットとデメリット
- グリップが太いことのメリットとデメリット
テニスラケットのグリップサイズの選び方目安
グリップサイズの種類
テニスラケットの購入時に「グリップのサイズはどうしましょうか?」と聞かれますよね?
テニスラケットのグリップサイズは太さによって種類が分かれています。
日本のショップ等で主に扱っているのはG1~G4までの大きさで、一般の大人プレーヤーが選ぶのはG1、G2、G3がほとんどだと思います。
太さの基準 | 適正なプレーヤーの基準 | |
G1 | 約10.5センチ(4と1/8インチ) | ジュニアや手の小さい女性などに向いている |
G2 | 約10.8センチ(4と2/8インチ) | 日本人の標準と言われている 一番売れているサイズ |
G3 | 約11.1センチ(4と3/8インチ) | やや手の大きい人向け 男子プロ選手が選ぶ傾向有り |
G4 | 約11.4センチ(4と4/8インチ) | かなり手の大きい人向け 外国人選手などに多い傾向 |

上の表はあくまで基準ですので、実際に握ってみてご自身の手の大きさに合ったものを選ぶことが大切です。
日本人の標準はG2と言われていて、メーカーやショップの在庫でもG2が一番多いのが現状です。
試打ラケットなどを打つ機会があれば、まずはG2を打ってみて、それを基準に考えてみてください!
グリップサイズが合っているかの確認の仕方
誰でも簡単にグリップサイズが合っているかを確認する方法があります。
〇グリップサイズが合っているかの確認の仕方
- 利き手でラケットを握る グリップエンドを握りましょう
- 親指の付け根と薬指小指の間に空間が出来ることを確認しましょう
- そこの空間に指が1本入れば適正サイズとなります

もし、指が1本入らないくらい詰まっていれば「グリップサイズが細い」
指が1本以上入るような空間があれば「グリップサイズが太い」となります。

画像は標準のシェイクハンドグリップで握っています。
握り方によって多少の差はあるかと思いますので、ご自身で確認してみてください。
もちろん「細い方が好き」「太い方が好き」という好みは人それぞれですので、あくまで標準的な選び方として参考にしてください。
続いてのメリットとデメリットも確認しながら選んでみてくださいね!
グリップが細いことのメリットとデメリット
グリップが細いことのメリット
〇グリップが細いことのメリット
- しっかりと握りこめるので安心感がある
- グリップと手の遊びが出来るのでラケットを振り回しやすい
- 回転系のショットやサーブなどの手首の可動域を使うショットがやりやすい
- タッチショットなどのフィーリングを重視するものに優れている
グリップが細いことによって、手とグリップの間に遊びができやすくなります。
遊びが出来るという事は、ラケットを手首を使って振り回しやすくなるため、遠心力を使えたり回転を掛けやすくなるメリットがあります。
グリップが細いことのデメリット
〇グリップが細いことのデメリット
- 細いことによって握り過ぎてしまう
- 手首を使い過ぎてしまうので負担が多く怪我をしやすい
- 面が不安定になるのでストロークの強打などが不安定になりやすい
初心者、初級者の方に陥りがちな間違いは、「細くて握りやすいから、細いグリップを選ぶ」というものです。
「握りやすい」というのは握力がオーバーに握り過ぎてしまう危険があることも意味します。
握り過ぎてしまうと、動き全体が固くなってしまい、本来メリットであるはずのラケットの取り回しの良さが無くなってしまいます。
そして、動きが固まった状態で手首や腕を使い続けていると「怪我をしてしまう」危険性も高まります。

打球面も不安定になるため、ストロークやボレーが不安定にもなりやすいです。
初心者や初級者の方ほど、手の大きさに合わない細すぎるグリップサイズにすることはやめた方が良いと言えるでしょう。
グリップが太いことのメリットとデメリット
グリップが太いことのメリット
〇グリップが太いことのメリット
- 手とグリップの遊びが無くなるため手首を固定しやすい
- ストロークで力強く打ちたいときに面を安定させることが出来る
- 打球面がぶれにくくなりボールに負けにくくなる
- 少ない力で握れるので疲労軽減や怪我の防止になる
グリップが太くなれば、手とグリップの遊びが無くなりますので、手首の余計な動きを抑えることが出来るようになります。
それはすなわち手首と面の安定性が増すことになりますので、相手のボールに負けにくく、自分自身の強打はコントロールしやすくなります。
特にストロークでしっかりと打っていきたい方はグリップが太い方がその安定性をメリットとして使えるようになります。

個人的には、初心者や初級者は適正サイズか、やや太めをお勧めします。
最初の頃に重要な、手とのフィット感や面の安定性が得られるようになりますよ!
また、疲労軽減や怪我の防止も大きな部分ですね。
グリップが太いことのデメリット
〇グリップが太いことのデメリット
- 太すぎるとグリップが余って握りにくくなる
- 手首の可動域が小さくなるので、回転を多くかけることには適さない
- 繊細なラケットワークやリストワークを必要とするショットには適さない
手の大きさに対してグリップが太すぎてしまっては、そもそもきちんと握れなくなってしまいますのでプレーしにくくなってしまいます。
また、手とグリップの遊びが少なくなり、手首の可動域は狭まります。
手首を使うようなトップスピンなどのショットは、回転量としては細いグリップに比べて掛かりにくくなるでしょう。

回転量としては少なくなりますが、トップスピンが掛からなくなるわけでは無いですので、基本的にあまり気にする必要は無いかと思います。
オーバーグリップも考慮に入れよう
さて、ラケット購入時は「元グリップ」の状態です。
実際はその上にオーバーグリップを1枚巻いてプレーすることが一般的です。
そのため、オーバーグリップを巻いた状態でのサイズ感を測ることが大切になります。

オーバーグリップにも薄手の物や厚手の物など様々なタイプがあります。
特に厚手の物は結構グリップサイズが太くなりますので、そのあたりも考慮しながらグリップサイズを選ぶことが必要です。
おまけ メーカーごとの形状の違い
様々なラケットメーカーがありますが、それぞれ微妙にグリップの形状が違うのが分かるでしょうか?
同じグリップサイズでも、形状の違いによって太く感じたり、握りやすく感じたり、様々な体感があるのが面白いですね。
あくまで筆者の感想ですが、以下に主要メーカーの特徴をまとめておきます。
ヨネックス | 八角形がしっかりとしていてやや角ばった印象 グリップの角度を感じやすい |
ウイルソン | ヨネックスと似ているが比べるとやや丸い印象 握り心地がしっくりくる |
バボラ | 元グリップが少し太く感じる印象 オーバーグリップを巻くとさらに太く感じるかも |
ヘッド | 現在は丸っぽい形状だが過去は扁平形状 扁平形状は面の向きを感じやすく筆者は好きだったのだが… 有料で形状を変更できるとの事 |
プリンス | 元グリップの状態だとやや細く感じる印象 特にバボラと比較すると差を感じる |
ダンロップ | やや扁平形状な印象 個人的には一番握りやすいグリップ |

どれが握りやすいかは完全に人それぞれですし、気にしないと思えば気にしないことも出来るレベルだとは思います。
おまけ程度に覚えておいてくださいね!
まとめ
テニスのグリップの太さの違いはどのように選ぶか
- グリップサイズはG1~G4があり、基本はG2を基準に手の大きさに合わせて選ぼう
- グリップサイズが細いと手首の可動域は大きくなるが不安定になりやすい
- グリップサイズが太いと手首が固定しやすいがラケットの取り回しは利きにくい
- 一般的にはオーバーグリップを巻くので、その分を考慮に入れる事
- メーカーによって多少の形状の違いがある
以上、参考になれば幸いです!
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