決めボレーでミスしてしまう方の対処法(初級・中級編)

ネットプレー

試合(特にダブルス)では必須となる決めボレー。

でも「決められない…」「取られてしまう…」「すぐミスする…」などの悩みが多いですよね。

決めボレーがうまくいかない様々な症例を見てきたhachizooが対処法をお教えいたします!

お悩み初級者
お悩み初級者

ボレーで決めようとするといつもミスしてしまいます。

パートナーに申し訳なくてなかなかポーチボレーに出れません。

お悩み中級者
お悩み中級者

試合で並行陣にいっても決めきれないことが多く、

結局相手に反撃されてしまいます。

パンチのあるボレーが打ちたいです!

hachizoo
hachizoo

試合の中で決めボレーをミスすると心のダメージも大きいですよね。

また中級者以上では決めボレーの確率や精度は試合の展開にとても左右します。

ここでは決めボレーでミスしてしまう方の対処法や考え方を覚えていきましょう!

この記事で分かること

決めボレーをミスする主な原因

  • ラケットセットが低い
  • 手首を使ってしまっている
  • 目標設定がボレーを難しくしてしまっている

対処法・解決法

  • ラケットヘッドを起こしてグリップの高さを合わせてみよう!
  • 力まずにインパクトの瞬間に握力を加えてみよう!
  • 目標設定を簡単で高確率にしてみよう!

決めボレーをミスする主な原因

ラケットセットが低い

決めボレーがアウトしてしまったり、威力が出ない原因の一つが、ラケットセットの低さにあります。

そもそもネット付近まで詰めて打つ決めボレーは、地面に対して急角度で入るボールを打ちたいのですが、ラケットセットが低いとボールの後ろを打つため、奥に伸びていってしまうことになります。

これではアウトが増えてしまいますし、相手にも簡単に取られてしまいますので決めボレーとして成立しなくなってしまいます。

手首を使ってしまっている

ミスをしてしまったときに「ラケット振っちゃってるよ!」と言われたことありませんか?

良くボレーはラケットを振らないと言われますがこれは間違いです。決めボレーですから振らないと威力は出ません。問題はスイングの仕方にあります。

ラケットヘッドが起きた状態でテイクバックをして、インパクトまでヘッドの向きが変わらないように、手首を折らずにスイングすること。逆に手首を折るように打ってしまうとラケットヘッドが大きく動いてしまうためインパクトが安定しません。これがいわゆる「振ってしまう」というミスです。

面の向きが大きく上下するためアウトもネットも出ます。まれにタイミングが合うと入ることもありますが、狙いをつけることは難しく精度の面でも試合では使えません。

構えている段階から打つ瞬間まで、握力がガチガチに入ってしまっているプレーヤーに多く見られるミスとなります。

目標設定がボレーを難しくしてしまっている

今度は打ち方以外の問題点です。

あなたは決めボレーの目標(狙いどころ)をどこにしていますか?

無意識にコートの奥(相手のベースライン付近)を狙ってはいませんか?

また、コートの端(アレーコートなど相手のサイドラインぎりぎり)を狙ってはいませんか?

これらは決まれば「かっこいいスーパーショット!」となりますが、少しでも当たり方をミスするとアウトになるリスクがとても高いです。

特に試合での勝ち方を知らない、まだ勝ったことがないプレーヤーほど、相手のいないところを狙ってぎりぎりを攻めたがる傾向があります。

10球打って2.3球しか入らないようなギャンブルのようなボレーになってしまえば、トータルでポイントが取れなくなるのは目に見えて明らかです。ミスがかさめば相手もどんどん楽になります。

対処法と解決法

ラケットヘッドを起こしてグリップの高さを合わせてみよう!

決めボレーを打つ前段階で、「ラケットヘッドを起こして構える」くせをつけましょう。

ラケットヘッドがお辞儀していると、高いところにラケットをセットすることが遅くなりますし、ヘッドが寝たままセットすると威力が出ません。

また、地面に向けて急角度で突き刺さるボールを打ちたいです。相手に取られたとしても足元で打たせて、またチャンスボールを上げさせることが出来るからです。

そのためには飛んでくるボールよりもラケットセットを高くする必要があります。高い位置からボールを抑えることによって上記の急角度のボールが打てるからです。

ボールよりも高くラケットセットするコツは、「グリップの高さを合わせること」です。飛んでくるボールにグリップの高さが合っていればそれより上に位置するラケット面やヘッドが高い位置からスタートできます。すなわちボールよりも高くラケットセットが出来るようになります。

飛んでくるボールに「ラケット面の高さを合わせる」ではなく!

飛んでくるボールに「グリップの高さを合わせる」です!

実践してみてください!

力まずにインパクトの瞬間に握力を加えてみよう!

手首を折れるように使ってしまうと面が上下に向き安定感がなくなってしまうと原因編で説明しました。これは力みが原因であることが多く、特に最初から握力を強く握っているとなりやすいです。

構えからテイクバックの段階では、グリッププレッシャー(握力)はあまり強く握らないようにしましょう。(ラケットが握れないほどグラグラにはならないでください)

そして、インパクトの瞬間に必要な分だけ握力を加えるようにしましょう。ボールが当たる瞬間にきゅっと握るイメージです。

たとえるならば、自転車のブレーキを掛けるときと同じイメージです。走っている時はブレーキに手は掛けているけど握力は無し。止まりたいときに必要なだけ握りますよね。それに似ています。

ちなみに余談ですが、インパクトの瞬間に握力を握らないと、相手のボールの威力を吸収するドロップボレーというショットになりますよ!

決めボレーは「ボールを打つ瞬間にきゅっと握る!」覚えておいてください!

目標を簡単で高確率にしてみよう!

ベースライン付近のコート奥やサイドライン付近の端っこぎりぎり。これらの場所はアウトのリスクが高いですね。

ではアウトのリスクがほとんどない場所はどこでしょう?お分かりの方は多いかと思います!

そう、コートセンター中央ですね。サービスラインとセンターラインが交わるTの字の部分。

ここはバックアウトともサイドアウトとも無縁の場所です。少々打点がずれたくらいでもしっかりとコート内には収まってくれる場所です。

基本的に決めボレーはまずここを狙うようにしましょう!自信を持って打てる場所なので威力も上がりやすいです。このようにセンターをどんどん使っていけると高確率なテニスになってきますよ!

また、相手がセンターを固めていてクロスか逆クロスどちらかに打たなければならないときは、クロスに狙うのをお勧めします。

逆クロスは肩のターンをより強くしなければならないし、ボールを引き付けて打つため振り遅れやすいデメリットがあるからです。その点クロスならば多少ヘッドを振ってしまっても十分入ります。

同じレベル同士の試合では、「相手に難しいことをさせて自分は簡単なことをする」ことがポイント取得への近道です。

どこへ打つか迷ってしまったとき、決めボレーに限らずショットが入らなくなってしまったときなどは思い出してみてくださいね!

まとめ

決めボレーをミスしない対処法

  • ラケットセットを高くしよう!グリップの高さを飛んでくるボールに合わせよう!
  • グリッププレッシャー(握力)はインパクトの瞬間に必要なだけ握ろう!
  • 狙いどころは確率の高いコート中央!またはクロスに狙いをつけよう!

決めボレーが自信を持って打てるようになると、相手にプレッシャーも与えられます。

一撃必殺でなくても、確率の高いところにある程度の威力のボールを打てるようになれば、相手も反撃しづらくなります。ぜひ習得しましょう!

以上、参考なれば幸いです!


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