リターンが苦手な方への解決法(中上級編)

グラウンドストローク

相手のサービスを返す「リターン」

サービスを返すという特性上、時間があまりなく判断力が必要なショットです。

苦手な方は、リターンの方針を決めていくことがなかなか出来ない。

リターンの考え方や方針を理解して、リターンから主導権を握れるようにしたいですよね!

たくさんのリターンお悩みを解決してきたhachizooがお答えいたします!

お悩み中級者
お悩み中級者

サービスをリターンすることが苦手です。

いつも振り遅れてしまったり、勢いが無かったりで、

相手に簡単にポイントを取られてしまいます。

何とか良い方法は無いでしょうか?

hachizoo
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リターンが苦手な方は、リターンの方針が定まっていないことが多いです。

しっかりと打つのか、ブロックするのか。

迎えに行くのか、待って取るのか。

リターンの考え方を意識しながら、自分なりの方針を定めていきましょう!

この記事で分かること

・リターンが苦手な方の陥りやすいミス

・リターンの方針を決めよう!リターンの方針4パターン。

リターンが苦手な方の陥りやすいミス

ストロークと同じリズムでスイングをしている

リターンが苦手な方で多いのは、通常のストロークと同じリズムでテイクバックとスイングをしていることです。

一般プレーヤーでもある程度のスピードのあるサービスでしたら1秒以内にレシーバーに飛んできます。そう考えると、通常のストロークと同じリズムでは明らかに振り遅れてしまいます。

それなのに豪快なスイングで振り遅れて首をかしげている方も多いです。「間に合う」という観点をもってリターンのタイミングを見直すべきです。

リターンのポジションが常に同じ位置

これもリターンが苦手な方に多いですが、どんなサービスに対しても常に同じ位置で構えている

まだベースライン後方に構えていて、時間を確保しているならば良いのですが、いつもベースライン上に立っていて常に振り遅れている方もいます。振り遅れる原因はスイングではなくポジションであるという事に気づけないでいるのです。

相手のサービスが速かったり、スライスが掛かっていたり、様々な要素があるのに、常に同じ位置で構えているのは得策ではありません。また、不用意に前で構えていて時間が無くなってしまうのも勿体ないミスであると言えます。

リターンの方針が定まっていない

リターンを返すときにどのようなことを考えているでしょうか。

「とりあえず来たボールに反応して返す!」こんな感じでは少し方針があいまいな気がします。

先ほども出てきたように、相手のサービスが1秒以内に自分に向かってくるわけです。どのようにして返すのか?という方針を決めておかなければ、中途半端な結果に終わってしまいかねません。

打っていくのか?ブロックするのか?

向かっていくのか?下がって待つのか?

そのあたりの方針を決めずにリターンしてしまうとすべてが中途半端になってしまいます。

リターンの方針を決めて打とう!リターンの方針4パターン

ボレー寄りブロックリターン

相手のサーブが速い場合、リターンをストロークのリズムで打ってしまうとそもそも間に合わなくなる。振り遅れてしまう。という場合に選択するのが「ブロックリターン」です。

イメージは「ワンバウンドのボレーのイメージで返球すること」ボレーのイメージですので、テイクバックもフォロースルーもほぼ無く、面を作って返球重視する戦術となります。

一番返球しやすいので、ディフェンスに優れています。また、スライス面の抑えを利かせられるようになってくると、それを利用して「リターンダッシュ」などの技も出来るようになります。

デメリットはスライス面なのでボールが浮いてしまいやすい。また当てるだけなので相手のチャンスボールになってしまう可能性があります。

コンパクトストロークリターン

相手サービスが速いけど軌道やタイミングは読めている。少し攻撃的にリターンしたい!

この時はコンパクトストロークリターンがお勧めとなります。

通常のストロークと同じフォームですが、テイクバックを極力無くす、もしくはコンパクトにして、インパクトからフォロースルーのみを行うスイングです。

相手のスピードを利用しながら、なおかつコントロールもできますので、リターンの標準となるでしょう。ただし、テイクバックが大きくなってしまうと振り遅れてしまうので注意が必要です。

ベースライン後方で待ち構えるストロークリターン

あえてベースライン後方に陣取り、自分のスイングの時間を確保して、フルスイングのストロークリターンを行う戦術です。

テイクバックの時間を稼ぐために、ポジションを下げている状態です。プロ選手ではよくある戦術で、しっかりと待つことによりリターンの精度や威力を高める狙いがあります。

デメリットは、下がったことにより守備範囲が広くなり手が届かないボールも増えてきてしまう事です。バランスを取りながらチョイスしてみてください。

超攻撃的ライジングリターン

フェデラー選手の必殺技で「セイバー」というリターンがありました。

ベースラインよりもかなりコート内に入り構えて、相手のサービスをライジングでリターンしてそのままネットに詰める戦術です。

これをやられると相手からすると、「サービスを打って準備も出来ていないのにリターンが飛んでくる」状態になります。サービス側の時間を奪う、超攻撃的リターンです。

超攻撃的な代わりにリスクもとても高い戦術です。相手のサービスの軌道をきちんと読んでいないとそもそもサービスにやられてしまうという事になりかねません。

ハイリスクハイリターンの戦術ですので、何か流れを変えたいときなどにお勧めとなります。

相手がサービスを打つ前にある程度リターンの方針を決めよう!

上記4つの戦術のどれを選んでいくのか?

相手のサービスや、自分の現在置かれている状況やスコアによってどのような戦術を取っていくのかを決める必要があります。

相手のサービスの負荷が高い時は、相手が打つ前にある程度リターンの方針を決めておきましょう。

なぜならば「迷ってしまった」ミスもリターンではとても多いからです。

方針を決めた状態でミスをしてしまったら、それは迷いではなく間に合わなかっただけですので、あまり落ち込まずにさらに良い方針を立てられるようにしましょう。

「リターンの迷いを減らすために、方針をあらかじめ決めておこう!」

試合はサービスとリターンから始まりますので、リターンはとても重要なポイントです。ここでこけないようにたくさん練習して判断力を鍛えていきましょう!

まとめ

リターンが苦手な方への解決法

・リターンが苦手な方が陥りやすいミスは、ストロークのリズム、ポジションが前過ぎ、リターンの方針が定まっていないこと

・リターンの方針(戦術)を理解して、迷いをなくすためにあらかじめ決めておこう!

以上、参考になれば幸いです!


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