テニスは様々な楽しみ方があります。でもやっぱり上達したい!
上達がとても早い人、上達から遠ざかってしまう人、その違いは考え方にあります。
25年レッスンをしてきたhachizooが考える「上達が早い人の考え方5選」をお伝えいたします!
スクールに通い続けて1年経ちます。
最初はどんどん打てるようになり楽しかったのですが、
最近はなかなか上達しなくて進級が出来ません。
何をどう頑張れば、上達の道が開けるか教えてほしいです。
テニス仲間と試合をしていますが、いまいちレベルアップが出来ません。
いつも同じところでミスをしているような気がします。
もっと上達が早くなる方法はないものでしょうか。
テニスのレッスンをしていても、
この人はうまくなるな!この人はちょっと…というのは感じます。
もちろんスポーツですから、運動神経やセンスも関わっては来るのですが、
私は大切なのは考え方だと思っています。
上達が早い人の考え方を私の経験に基づきご紹介させていただきます!
この記事で分かること
テニスの上達が早い人の考え方5選
- 自分のテニスの強みと弱みを客観的に見れること
- したいプレーでは無くポイントの取れるプレーであること
- 課題を1つか2つに絞って練習すること
- コーチに具体的なアドバイスを求められること
- ミスに対してポジティブなマインドを持てること
自分のテニスの強みと弱みを客観的に見れること
自分のプレーの強みと弱みをより具体的に分析してみよう!
テニスは1対1もしくは2対2の個人競技です。特にシングルスでは誰もアドバイスしてくれません。まさに自分のテニスは自分で知らないといけないわけです。
テニスが上手になる人は、自分のテニスを客観的に見て、得意な事や不得意な事が具体的にわかっていることが多いです。誰に指摘されなくてもある程度は自分に出来ることと出来ないことが見えていて、それをプレーに生かしたり、課題を練習することが出来るのです。
「コーチ!私はどうしたら上手くなるでしょうか?」
もちろんこの質問に丁寧に答えることもコーチの仕事なのですが……その前に出来る限りご自身のテニスを冷静に分析してみてください。
例えばグラウンドストローク。フォアハンドの方が得意だな。バックハンドは苦手だな。このくらいは誰でもわかります。これでは分析したことにはなりませんね。もう一歩踏み込んで考えてみましょう。
フォアハンドは回り込んで逆クロスに打つと良いショットが打てるな。逆に順クロスはあまり強いボールが打てないな。
よし!試合ではなるべく逆クロスを打つシチュエーションを作ろう!順クロスはなんで力が入らないのかコーチに聞いてみよう!
ここまで考えられれば、強みを生かすことが出来て、課題も具体的になりますね。そしてこのような聞かれ方をするとコーチも具体的に答えやすいのです。すなわち、双方が有意義なやり取りをすることが出来ますので上達が早まります。
バックハンドは苦手だな。これももう少し踏み込んで考えてみましょう。
どのようなボールの時にミスになるかな?相手の低いボールやフラットのボールは大丈夫だけど、高いボールやトップスピンのボールはミスになりやすいな。高い打点で打たされるときにネットしてしまうことが多いのかもしれない。もしかしたら前に突っ込んで打ち過ぎかな?
ここまで具体的になっていれば、あとは高い打点で打つ練習をして実際にどうなのかを知り、改善することで上達が早まります。
「自己分析をより具体的に!」ぜひ実践してみてください!
したいプレーでは無くポイントが取れるプレーであること
テニスは相手が居るスポーツ
「よーし、仕事が終わってテニスだ!今日は大好きなフォアハンドストロークを思い切り打ってストレスを解消するぞー!!」
この考え方を否定するつもりはありません。テニスの楽しみ方は人ぞれぞれです。ただし、この人が今日上達するとは思えません。上達を考えるならば、したいプレーだけでは無理です。
なぜならばテニスは相手が居るスポーツ。フォアハンドストロークをただ打ち込んでくるだけの相手には対処法はいくらでもありますし、そもそも全部入るかどうか怪しいものです。ミスをしてくれれば相手にとっては「しめしめ、楽に点が取れる」と思われてしまいます。
スクールでは最初に球出し練習から入ることが多いですよね。コーチ的に言うと、ここで上手くなる人とそうでない人の差が結構出ます。
上記の人のように、何も考えずただ気持ちよくボールを飛ばす人。確率を意識してスピンを掛けたり、相手からの返球を考えながら体制を整えて次のボールに備えるようにしたりする人。
どちらが「テニス」というスポーツが上達するかはなんとなくわかりますよね!
確率を重視することと相手の事を考えることが重要
テニスはミスのスポーツです。先にミスすれば当然点を失います。そしてその数はウイナー(相手が触れない、返球できない決めショット)よりも圧倒的に多いです。これはプロ選手も同じです。
まずは自分自身のメインにしているショットが、高確率でコートに入っているかを気にしてください!10球に1球たまたま入って喜んでいる人は上達からは遠いです。どうすれば10球中9球入るようになるのか?を考えて実行することです。
また、ラリーや試合は必ず相手が返球してきます。球出し練習は上手にボールが打てても、ラリーや試合になるとダメ!こんな経験ありませんか?
そんな人ほど、相手が返してくるタイミングなど気にせず、ばんばんボールを打ち込んでいたりします。自分が打ったボールが速いから当然相手も速く返球してくるのに、それに備えていないから次が遅れてしまうというわけです。
「相手の返球を必ず考えて自分のショットを打つ!」テニスをするうえでとても大切な事です!
課題を1つか2つに絞って練習すること
課題は全体像ではなく分解して考えること
「バックハンドストロークの返球率が悪い」という課題があったとしましょう。
この課題をうまく解決できない人は、「うーん、振り遅れているのかな。力が入り過ぎかもしれないな。いや、大きいスイング過ぎるのかな。」なんて、全体像を気にしていつまでも悩んでいる人です。
バックハンドストローク全体の漠然とした感じではなく、部分部分を切り取って考えてみましょう。
例えば、レディ(構え)→テイクバック→フットワーク→インパクト→フォロースルーというように分解して考えてみましょう。テイクバックの時はどうか?という風に部分で考えてみると、「あ、ここで力が入り過ぎているんだ!」というように具体的な課題が見えてきます。
どのような状況の時にミスするのかを分解するのも良いですね。高いボールの時?速いボールの時?下がって打球する時?などシチュエーションごとに考えてみるのも有効です。必ず得意な状況と不得意な状況があるはずです。
「全体像ではなく、分解して考える!」ポイントを絞ることが出来ますのでお勧めですよ!
1日の練習で課題にするのは1つか2つにしよう!
「コーチ!聞いてください!今日の私の課題は、○○と××と△△と…」
ええっ?!全部やるんですか?それはとてもじゃないけど…
という方が結構いらっしゃいます。課題を見つけるのは良いのですが、いっぺんに全部やろうとしてしまう。これはあまりお勧めしません。おそらくすべて中途半端になってしまうでしょう。
また、1つの課題を練習している最中にほかの課題が生まれてしまう。気になってしまう。という方も結構いらっしゃいます。
バックハンドボレーを遅れないようにラケットセットを前にする練習をしている最中に、バックハンドボレーの飛び方が気になって、スライスが掛かるスイングに矯正を始めてしまう。
「振り遅れない」練習をしていたのに、いつの間にか「スイングの仕方」の練習に。これでは両方ちぐなぐな結果になってしまいかねません。
「今日は○○!」と決めたらその課題だけを考えて習得しましょう。その方が結果的には上達が早いです。多くて2つかなと思います。それ以上は逆に上達が遅れる可能性があります。
「1日に意識する課題は1つか2つ」効果的に上達しましょう!
コーチに具体的なアドバイスを求められること
上達の早い人は質問上手
「コーチ!私が中級クラスに進級するには何が足りないの?」
「コーチ!課題としているボレーは徐々に攻撃が出来るようになってきたと自分では思います。中級に上がるためにはローボレーの返球をもう少し練習した方が良いと思うのですが合っていますか?」
もちろんコーチはどちらの質問にも真摯に答えます。ただ、どちらがより早く進級にたどり着けるかは2つ目の方のような気がします。
これまでの項目と被りますが、「自己分析が出来ている」「課題を作って練習している」「得意な事だけでなく不得意な事にも挑戦している」これらを踏まえたうえでコーチに質問をぶつけているので、コーチもより具体的に答えられるでしょう。
スクールに通われていない方も、お仲間の上手な方にアドバイスを求めるときは、上記のような具体性があると良いでしょう。
「質問上手な人は上達上手!」ぜひ良いアドバイスをもらってくださいね!
ミスに対してポジティブなマインドを持てる人
ミスは最高の自己分析資料
よく1つのミスで落ち込んでしまう方がいます。「ああ、今日もうまくいかなかった…」こんなマインドでテニスをしていたら辛いばかりですよね。
もちろん試合に勝ちたい!という気持ちがあれば、ミスに対して自分に厳しくするのはある程度は理解できます。ただ、落ち込むだけでミスから学ばないのはもったいないと思います。
ミスには必ず原因があり、もしそれが自己分析出来て克服出来たら。そのミスは最高の糧になったということになりますね!
ことスポーツになると、「自分の思い描いたイメージと違う形で失敗すること」はとても愕然としますし、混乱しますし、恥ずかしくなり、落ち込みます。
かく言う筆者もゴルフで「最高のショット」を思い描きながらスイングして、チョロッとしてしまったときのショックや恥ずかしさはいつも経験していますので(笑)とても気持ちはわかります。
でも冷静に考えて、原因を分析して、失敗を糧にする人ほど、将来の上達を手にする人なのだと思います。ミスをミスで終わらせずに、ぜひ活かしましょう!
まとめ
テニスの上達が早い人の考え方5選
- 自己分析をしっかりとしてより課題を具体的にしよう!
- ポイントの取れるテニスは確率と相手を考えること!
- 1日に練習する課題は1つか2つに絞ろう!
- 質問上手は上達上手!具体的な質問をしよう!
- ミスは成功の糧!失敗を自己分析に活かすマインドを持とう!
皆様がいち早くテニスを上達することを願っています!
以上、参考になれば幸いです!
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