テニスラケットのメジャーなグッズとして「振動止め」は有名です。
ただ、「振動止めはどれを選べば良いのか?」「振動止めの効果はどうなのか?」という疑問はありますよね。
振動止めの種類や、メリットデメリットについて、テニスコーチ歴25年のhachizooが解説いたします。
おススメの振動止めもご紹介いたします!

初心者、初級者の方も、振動止めの知識を得て、ご自身に必要かどうかを判断できるようにしていきましょう!
テニスの振動止めの効果とは?
振動止めとは
テニスの「振動止め」は別名「ダンプナー」とも呼ばれ、ラケットから手に伝わる振動を軽減する目的で作られています。
通常はラケットのストリング下部、最終の横ガットとの接点に取り付けるのが一般的です。
ルール上はラケットのストリングの一番端であれば、上下左右どこに着けても良いとの事です。

↑は一般的な振動止めの付ける位置です。
振動止めは形状タイプが複数あり、それぞれ違う体感を得られます。
お値段は基本的には1,000円以下と、非常にお得な価格となっています。
振動止めの効果と体感
さて、肝心の振動止めの効果についてです。
「ボールを打った時の不快な振動を打球者に感じにくくさせる。」というのが振動止めの効果と言われるものです。
実際に振動が軽減されているかどうかは科学的に証明されてはいません。
すなわち振動が軽減されているかは、「個人の体感」であると言えます。
振動止めを付けた時の打球感が好きか?嫌いか?で付けるかどうかを判断するのが良いと思います。

振動吸収に関しては、ラケットのフレームの方が実際には軽減するように作られていることが多いです。
振動止めを付けた=振動が軽減された、とは言えないのでそこは注意してください!
ちなみに筆者は「振動止めを付けた打球感が好き」なので、長年愛用しています!
テニスの振動止めのメリットとデメリット
振動止めのメリットと向いている方
まずは「ラケットの芯を外して打球した時の不快な打球感を軽減できる」ことです。
通常、ラケットの芯(スイートスポット)を外した時は、不快な振動がフレームを通して手や腕に伝わっていきます。
その不快な打球感を消す、もしくは軽減できることが振動止めを付けるメリットと言えます。

特に初心者や初級者のうちは芯を外してしまう事はつきものですよね。
振動止めをつければ、このような不快感を軽減できます。
「弾きの良いシャープな打球感が好きな方」にも振動止めは向いていると思います。
また、振動止めのタイプによっても打球感が変わってくるため、取り換えながら好みの打球感を探すことが出来ることも良い部分です。

様々なデザインのものがあって、ワンポイントお洒落や、気分で付け替えることもメリットだと思います!
振動止めのデメリットと向いていない方
ここまで説明した通り、振動止めは個人の体感によるところが大きいです。
振動止め付きの打球感を「打球感がぼやけてしまう」と感じてしまう方もいます。
また、手に伝わる振動こそタッチのフィーリングで大切にする方も、振動止めは敬遠する傾向にあります。

ラケットから手に伝わる情報を大切にする方など、中上級者の中には振動止めを付けないプレーヤーも多くいます。
テニスの振動止めの種類とお勧め商品
ボタン型
ワンポイントで簡単に付けられる、ボタン形状のタイプです。
一番種類が多く、各メーカーが様々なデザインのものを出していますので、選ぶのも楽しめます。
振動減としての性能は、後に紹介するタイプよりは弱く、比較的従来の打球感を残したままプレーできるタイプと言えるでしょう。
〇ボタン型お勧め振動止め キモニー「クエークバスター」
振動止め最大手!中央のマッシュルーム形状の「マジックマッシュルーム」が振動減衰に大きな効果を発揮します。
付けた打球感はシャープで乾いた音になり、不快な振動感は軽減されます。
数多くのカラーを取り揃えていることもお勧めの一つです。コーディネートが自由に出来ますね!

私もこの打球感が好きで長年愛用しています!
初めて振動止めを付ける方にはとてもお勧めな商品ですよ!
ゴム紐型
ゴム紐型は、主にラケットに結び付けて使うタイプの振動止めです。
結び付けるので、プレー中に外れにくいことがメリットとして挙げられます。
ストリングに直接結んであることから振動減衰性能はボタン型よりは高くなります。
より不快な振動をカットした打球感となります。
「サウンドバスター」の名の通り、不快な振動音をカットすることに特化した商品です。
こちらもカラーを選べるのがうれしいですね!

ゴム紐型は、一度付けたら外れにくいところが利点ですね。
ボタン型だとすぐに外れて困る方にはお勧めです。
編み込み型
編み込み型は長細い形状のタイプで、ストリング下部に編み込んでいく仕様となっています。
編み込むことによってストリングと接している面積が広がり、振動減衰は一番高くなります。
ただ、あまりに振動感が無くなってしまうと、打ち応えが無くなってしまうと感じてしまう事もあるので、本当に不快な打球感を消したい方にお勧めとなります。
ローバイブは編み込み型の代表的な商品で、面全体をカバーできるため、不快な振動感をかなりカットできます。
テニスエルボーや腕の痛みにお悩みの方が多く使っているシーンをよく見ます。

あくまで振動感をカットするものなので、テニスエルボーなどが「治る」わけではありませんので、その点は注意してくださいね。
まとめ
〇テニスの振動止めはどう選ぶ?特徴と体感は?
- 振動止めはあくまで「不快な振動感を軽減する」ためのものであり使用は個人の好みである
- 振動止めを付けることに向いている方は、不快な打球感を軽減したい方や、振動止めを付けたシャープな打球感が好きな方
- 振動止めを付けることに向いていない方は、タッチやフィーリングなどのラケットから手に伝わる情報そのものを重視する方
- 振動止めはボタン型、ゴム紐型、編み込み型などに分かれていて、後者になるほど振動減衰性能が高い
以上、参考になれば幸いです!
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