テニスのミスを減らすための10か条(初級者向け)

テニス脳~上達のための考え方~

「テニスでのミスが減らない」「ラリーがつながらない」「試合でも先にミスしてしまう」

このようなお悩みは、特に初級者のうちは尽きませんよね。

テニスはミスのスポーツ。エースやウイナーだけでは試合には勝てません。

今回は「ミスを減らすための10か条」を記事にしました。

コーチ歴25年のhachizooが考えるミスの減らし方、皆さんも当てはまるものが無いか見ていってくださいね!

お悩み初級者
お悩み初級者

テニスのミスが減りません!

ストロークもボレーも相手よりも先にミスしてしまいます。

1球でも多くコートに返せば負けないとは分かってはいますが…

ミスを減らす方法を教えてください!

hachizoo
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ミスが早い方の原因はいくつかに分かれますね。

スイングの仕方、フットワーク、準備、そして考え方。

これから原因別に解決策を10か条形式で抑えていきましょう!

ミスをゼロにすることは出来ませんが、減らせることは可能です!

この記事で分かること

テニスのミスを減らすための10か条

  1. 構え方(レディポジション)を改善しよう!
  2. 細かなフットワークで距離感を調整しよう!
  3. オーバーテイクバックにならないようにしよう!
  4. 打点に目線を残そう!
  5. デッドゾーンで止まらないようにしよう!
  6. ボールは待って取ろう!
  7. ボールは強く打ち過ぎないようにしよう!
  8. 走らされている時は山なりのボールを選択しよう!
  9. コートのぎりぎりを狙い過ぎないようにしよう!
  10. それでもミスは出る!そこから学び、同じミスを繰り返さないようにしよう!

テニスのミスを減らすための10か条

テニスは「ミスのスポーツ」とよく言われます。エースやウイナーよりも、ミスの数が多ければ当然失点しているわけで試合に勝つことは出来ません。

初級者の方ならば、お仲間とラリーや試合をする時に自分が先にミスをしてしまうことも多いでしょう。早く終わってしまって、相手に申し訳ないなと思ったことはあるのではないでしょうか。

先に言っておくと、「ミスをゼロにすることは不可能」です。どんなトッププロでもミスはしますし、ましてや人間ですからメンタルも絡んできます。ただ、減らせるミスは減らしていきたいですよね。

これから紹介する10か条を読めば、どれかはご自身に当てはまるミスの解決方法があると思います。是非ミスを減らせるように見ていきましょう!

構え方、レディポジションを改善しよう!

構え方、レディポジションはテニスのすべての基本です。ここがスタートであり、しっかりと出来ていないと当然その後のショットも上手くいきません。

ラケットはヘッドを起こして、しっかりと両手で持ちましょう!

→ラケットヘッドを下げていると次のテイクバック動作で余計な動きをしなければならないため、起こしておくように心がけましょう。特にネットプレーでは重要です。

両手でしっかりとラケットを持ちましょう。非利き手は両手バックプレーヤーはグリップ上部を。片手バックプレーヤーはスロート(ラケット中央の三角部分)を持つのが一般的です。利き手だけでラケットを持つとフォアハンド寄りに偏ってしまいますので注意が必要です。

適度のスタンスを取り、足踏みとスプリットステップをしましょう!

→ラリーの時に「棒立ち」になっていませんか?肩幅くらいで適度なスタンスを取り、重心が低めになるようにしましょう。

ラリーに慣れていないとき、まだ身体が温まっていないときなどは「足踏み」をすることをお勧めします。べた足ですと急な動きは出来ませんし、下手をすれば肉離れなどの怪我にもつながります。足踏みを行えば動き出しがスムーズになりますし、全身をリラックスさせることも出来ます。

また相手が打球する時のスプリットステップは習慣づけられるようにしましょう。ポイントは相手が打つ瞬間に「両足で着地」です!反応を高めたり準備動作に移りやすかったりします。

構えやレディポジションが適正で、スムーズな準備動作に移れれば、振り遅れなどのミスは減ってくるはずです。是非見直してみてくださいね!

細かなフットワークで距離感を調整しよう!

ラケットというそれなりに長い道具を使って打球するテニスというスポーツは、「ボールとの距離感」がとても大切になります。この距離感が合わないと「当たらない」「まっすぐ飛ばない」などのミスが出やすくなってしまいます。

ボールに追いついていくときのフットワークが「大きく雑に」ならないようにしましょう。ボールに近づくほど「細かく動いて調整する」ことが大事です。

たとえば、遠いボールに追いつくのに大股で2.3歩で打つのと、ボールに追いつくまでに細かく4.5歩使って距離感を調整するのでは、結果は明らかに後者の方が良くなります。

また、その場で打てそうなボールでも、「ゆっくり飛んでくるボール」や「風の強い日」などはボールが変化することが多いです。

その場で打てる場合でも、細かく足を動かしていくことによって、微妙な変化に対しても距離感を調整できるようになります。またバランスも崩れにくくなります。

「足を細かく動かして距離感を調整できる」ことによって、「当たらない」「まっすぐ飛ばない」などのミスは減らせます。是非、最後まで細かく足を動かしましょう!

オーバーテイクバックにならないうにしよう!

自分の思い描いているショットに対して、「テイクバックが大きすぎる」状態になってしまっていることをオーバーテイクバックと言います。

例えばフォアハンドストロークのテイクバックでわきが大きく開き、ラケットを背中側まで引いてしまう事。こうなるとインパクトに間に合わず「振り遅れて」しまったり「ぶつけ打ちでスピードコントロールが出来ない」状態になってしまいます。

正しいインパクトに対して「テイクバックが間に合っているか」どうかを大切にしてください。相手のボールが速くなればそれだけテイクバックも速くコンパクトにしなければなりません。

ストロークのテイクバックでは「枠を締めて引く」「ボディターンでコンパクトに引く」ことが大切です。こちらの記事で詳しく紹介しています。

「フォアハンドストロークがバックアウトしてしまう方への解決法」

そのほかのショットでも、インパクトから逆算してテイクバックが適正かを判断してみてください。

間に合うテイクバックが出来ていれば、「ゆっくり打つ」ことも「速く打つ」ことも出来ます。是非ご自身のテイクバックを見直してみてください!

打点に目線を残そう!

テニスは相手がいるスポーツです。相手の事を考えながら、相手がいないところに打ったり、逆を突いたり。それがテニスの醍醐味でもありますよね。

ただこの「相手や行方を見てしまう」ことがミスにつながってしまうことがあります。

具体的な例は、「相手がいないクロスコートに打とうとして行方を目で追いながら打ってしまった。身体がそちらに向いてしまい引っ張って打ってしまったのでサイドアウトしてしまった。」

このように、相手や行方に目を取られてしまうと、打点を見なくなってしまいますし、身体の向きもそちらに寄ってしまいます。

自分では気づかず無意識に行ってしまっていることも多いので、「なんだか今日は狙ったところに入らないなあ」といった時に、少し考えてみましょう。

解決法は「打点に目を残す」ことです。0.5秒で構いませんので、目線を打点に残してみてください。

「実際に打点が見えるかどうか」は問題ではなく、身体の向きやインパクトが適正になることが目的ですので、目線を残す意識があれば効果があります。特にネットプレーでは重要になりますね。

こちらの記事でも「目線を残す大切さ」を詳しくアドバイスしています。

「テニスのチャンスボールをミスしないための解決法」

「バックハンドボレー(片手)が力強く飛ばない人への解決法」

デッドゾーンで止まらないようにしよう!

今度はポジションのお話となります。

初級者のうちはラリーや試合になると一生懸命になってしまい、自分の立ち位置が分からなくなってしまう方も多いですよね。

気が付いたら、「デッドゾーン」に立っているなんてことありませんか?デッドゾーンとはベースラインとサービスラインの間のエリアの事を指します。

いわゆるストロークもボレーもしづらい位置です。理由は「ボールが弾む場所」であることが多いからです。そこに立っていると「ボールの跳ね際」を処理して打たなくてはならない(ショートバウンドなど)になりますので難易度が劇的に上がります。

また、時間も確保できませんので振り遅れや威力が出ないなどのデメリットが発生します。デッドゾーンには出来るだけとどまらないように意識することがとても大切になります。

デッドゾーンでショットを打ったら、ストロークならば下がってベースラインまで戻る。ネットプレーならサービスライン内まで前に出て構える。ボールを打ちやすい場所に行くことが大事です。

ラリーで「時間がない」「余裕がない」という方は、ポジショニングも見直してみてください!

参考記事→「ストロークラリーが続かない方への対処法」

ボールは待って取ろう!

テニスは程度の問題はありますが、「自分に向かってくるボールを打ち返す」スポーツです。(例外で止まるボールもありますが。)

このことを考えたときに、「ボールに突進するようにして打つ」という事は現実的ではありません。特に初級者はボールに突っ込んで打ってしまう傾向がありますね。

「ボールのバウンド地点に行ってしまう」「ボールに近づきすぎてしまう」などのデメリットが発生してしまいます。技術的にも難しくなりますし、なにより時間が無くて振り遅れてしまいます。

ボールは「基本的には待って打つ」ことを心がけましょう。適度な間合いを取れれば、準備の時間も出来ますので当然ミスは減ることになります。落ち着いて返せるようになりますよ!

ボールは強く打ち過ぎないようにしよう!

たとえ200キロのサーブが打てても、160キロ以上のフォアハンドストロークが打てても、入らなければ「ミス」となります。それがテニスというスポーツです。

「力強さ」と「ボールが入る確率」は別問題と考えましょう。

良くスクールに通っている初級者の方が、球出し練習のボールをバッティングセンターで思い切り打つようにフルスイングしている姿を見ます。

もしかしたら10球に1球くらいは入っているのかもしれませんが、ラリーや試合で同じ考えでは上達はしませんよね。

技術的には、「テイクバックで力んでしまうとボールが直線的になりネットやアウトをしやすい」です。力んでいても相手のボールを返せるというわけではありません。むしろ適度なリラックスは身体をしなやかに動かしますので、返球確率も向上します。

初級者が安定するためには、「自分のショットがだいたい入る、最適なスイングスピード」を知る必要があります。適正なスピードでボールを打ち、ミスを減らしていきましょう!

走らされている時は山なりのボールを返球しよう!

ここから戦術面のお話になってきます。

厳しいボールを相手から打たれている、走らされているような状況となったとします。

ここでミスが多い方は速くて直線的なボールを返してしまう。その時点で無理がたたってミスが増えてしまいます。またたとえ返せたとしても、速いボールだったら相手がすぐに打ち返してきますので時間が取れない。ミスしやすい状況が続いてしまうという事です。

このようなシチュエーションでは「ゆっくりと山なりのボールを打つ」ことがセオリーとなります。

まず山なりのボールは単純にコートに入りやすい。打ち出してからネットを超えるまで上昇して、ネットを超えてから下降する。軌道的にネットミスもバックアウトも減らせるという事です。

また、ここが大きなメリットですが、「次の体制を立て直す時間を稼げる」という事です。相手が打つまでに時間を稼げれば、次のボールに備える準備が出来ますので、ミスしやすい状況から脱せられることに繋がっていきます。

もちろん「ここは一か八か勝負だ!」という事でしたら速く打ってもOKです。ただ、初級者はそこまで戦術のコントロールは出来ないと思いますので、最初はしっかりと山なりに返せるようになることをお勧めします。

次の事を考えながら、山なりのボールをうまく活かしてくださいね!

参考記事→「テニスのゲームにおけるストロークはフラットとトップスピンどっち?お悩みの方への解決法」

コートのぎりぎりを狙い過ぎないようにしよう!

また戦術面のお話です。

ミスが早い方は、テニスコートのぎりぎりを狙ってしまうことが多いです。

「ネットすれすれの速いボール」「サイドラインぎりぎりのショートクロス」「相手を抜いてベースライン上に落ちるロブ」などなど。

決まれば「スーパーショット」ですから、周りも盛り上がりますし、ロマンがありますので追い求めてしまいがちです。プロの動画を見ても、そういうシーンが多いですしマネしたくもなります。

でも、「ぎりぎり」は確率が低いです。すなわちミスが増えます。少しでも打点が狂ったり、体制を崩してしまえばミスとなり、結果的に負けてしまうことにもつながりかねません。

ベースとして、「安全なところに打つことが出来る」という前提が必要です。そこから攻める際に少しずつリスクを高めていくようにしたいですね。

ここで言う安全なところとは、例えば「センター」「コート中央」「ダブルスの時のシングルスコート内」などミスになりにくい場所の事です。そこに打つのをベースにすれば自然とミスが減らせるというわけです。

特に強打や決めボレーなどのボールがミスになってしまう方は、端やぎりぎりを攻めすぎている傾向があるかもしれません。この機会に見直してみてくださいね!

「決めボレーでミスしてしまう方の対処法」でも詳しく説明しています!

それでもミスは出る!そこから学び、同じミスを繰り返さないようにしよう!

最後はメンタル面です。

最初に説明したように「ミスをゼロにすることは不可能」です。どんなに気を付けていてもミスは必ず起きます。

肝心なことは、「そのミスの原因を知り」、「今後同じミスを繰り返さないようにする」ことです。

例えばストロークをネットしてしまった。少し冷静になり分析して、打球面が下に被ってしまっていることが分かった。テイクバック時の打球面の向きを調整して次は入るように試みた。

この結果が、「アウトした」ならば私はOKだと思います。ミスの結果が変わっていますので、変化があります。また調整していけば入るようになっていきます。

ただ、何度やってもネットするならば、違ったアプローチで考える必要があるかもしれません。初級者ほどミスの原因が分からず、同じことを繰り返してしまいがちです。いろいろな解決法はこのブログ全体でも調べられますので、是非活用してください!

「ミスから学んで、次に活かしていく」上達するにはとても大切なプロセスです!

上達するための考え方は、「テニスの上達が早い人の考え方5選」でも詳しく解説しています。

まとめ

テニスのミスを減らすための10か条

  1. 構え方(レディポジション)を改善しよう!
  2. 細かなフットワークで距離感を調整しよう!
  3. オーバーテイクバックにならないようにしよう!
  4. 打点に目線を残そう!
  5. デッドゾーンで止まらないようにしよう!
  6. ボールは待って取ろう!
  7. ボールは強く打ち過ぎないようにしよう!
  8. 走らされている時は山なりのボールを選択しよう!
  9. コートのぎりぎりを狙い過ぎないようにしよう!
  10. それでもミスは出る!そこから学び、同じミスを繰り返さないようにしよう!

相手より1球でも多く返せれば、理論上絶対に負けないのがテニスというスポーツです。

減らせるミスは減らして、余裕を持って攻撃面も強化していってほしいです!

以上、参考になれば幸いです!


他のショットにお悩みの方は、「テニスショットお悩み解決」リストからご覧ください!

ゲーム戦術でお悩みの方は、「ゲーム戦術お悩み解決」リストからご覧ください!

テニスギア、アクセサリの解説とお勧めは「テニスギアお悩み解決」リストからご覧ください!

上達の為の考え方は、「テニス脳~上達の為の考え方~」リストからご覧ください!

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